《札幌中高一貫校リスト》
※札幌市近郊は私立・公立別に50音順です。
※北海道教育大附属札幌中学は高校は併設されておりません。
※塾・家庭教師の方が引用される際、ご連絡頂けると幸いです。
【札幌大谷中学校】

札幌大谷は1906年に開校した伝統校。1948年に中学校が開設。2003年度に6ヵ年一貫英数コースが設置。2008年度には中学校が男女共学となり同時に英数選抜コースが設置されます。
また2021年度より『医進選抜コース』が開設。医学部・歯学部を目指します。『英数選抜コース』は旧帝大など難関大学合格を目指すカリキュラム内容になっております。
さらに特進・音楽・美術コース」は2021年度より『プログレス・アスリート・アートコース』に再編され、学習と部活動の両立を軸に6年間を過ごします。
コース再編に伴い、入試自体も全コース4教科受験へ変更。2021年度については一部共通問題対応。さらに2019年度より『特待生制度』を導入しております。
『大谷予備門』を設置、学年の枠を超え放課後、土曜日、長期休暇に更なる学力の充実を図ります。
【中高一貫生・2020年度実績(浪人含む)】
→教育大1・室蘭工大2・札幌医大1・東京外大1・信州大1 など。
→同志社1・関西学院大1・法政大1・北海学園大4・北星学園大3 など。
【入試傾向】
『国語の出題傾向(英数・特進共通)』
過去問を分析すると共通問題ゆえに難易度の幅は広い。年度によって異なるものの、問題素材の難易度が易しいと設問分量は多くなり、難易度が高いと設問は少なめになる傾向があります。記述は字数制限がない設問の対策として語句、慣用句、ことわざなどの知識の充実も必要。2020年度では大問3にて50字以内での解答する問題が出題されており要点の簡潔演習も必要です。
『算数の出題傾向(英数・特進共通)』
過去問を分析しますと難易度は標準レベル。特進コースとの共通問題になった影響が考えられる。文章題と図形が70%から60%に落ち着いたが依然として半分以上を占める。計算問題は四則演算だが内容は複雑なので工夫が必要。図形は面積や角度、立体の体積、文章題は速さ、割合、平均、など幅広いが中学受験としての代表的な演習が必要です。また推理力、数列、規則性などが要注意です。2020年度は正方形と長方形の規則性問題、積み木を用いた体積問題が出題されました。また途中式や考え方の記載も指定問題として出題されてます。
『理科の出題傾向(英数選抜のみ)』
過去問を分析しますと全体的には4分野(物理・化学・生物・地学)はバランスよく出題されてます。物理は電流・磁界、化学は水溶液、溶け方、生物は動物、植物の働き、地学は大地や天気など、内容自体は中学受験として特有の出題が多いので注意したい。また時事問題、科学ニュースの出題あり。ただし2020年度は時事問題、環境問題は出題はなかった為、次年度入試は出題に気をつけたいところです。
『社会の出題傾向(英数選抜のみ)』
過去問を分析しますと地理歴史で70%以上を占める。ともに基礎内容から中学の内容までと幅広い出題。一部、高難易度の問題も出題されているので対策は必要。地理は地図や資料を用いた出題が多い。また地理歴史共に北海道に関わる問題が散見されているので要注意です。また2020年度も最終問題で80〜100字以内で説明する出題がありました。日頃からの文章作成演習は必要です。
【エデュオからの『札幌大谷中学』メモ...】
《授業の特色》
【英数選抜コース】
→難関大学を狙っていく内容です。週37時間授業を展開していきます。国語・数学・英語・理科については中学2年までに中学内容は修了します。また授業で理解が難しかった生徒にはOST(基礎定着時間)で個別にサポート対応。
またニュージーランド研修(3ヵ月留学か3週間研修の選択)において英語力を養い受験突破の原動力にしていきます。
【特進コース】
→英語・数学は習熟度別授業を展開してます。また放課後学習支援システム(SSST)を活用して充実を図ります。
更に「6ヵ年強化クラブ」があり、受験を視野に入れながらハイレベルの部活に励みます。
【音楽・美術コース】
→音楽コースは主に有名音楽大学を目指します。音楽室・レッスン室などの専用設備が12室完備されてます。
→美術コースは主に全国の美術系大学を目指します。デッサン、水彩・油彩に加え、現役作家の先生による授業、美術館鑑賞、石膏取りなど授業内容は充実してます。
《地域別生徒数(上位5地域)》
①東区47名 ②北区36名 ③白石区20名 ④西区19名 ⑤豊平区18名
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【概要】
札幌光星は1934年に開校した87年の歴史を持つ伝統校。途中、募集停止した中学校を1994年に再開。さらに2008年からは男女共学になりました。
また光星の教育はカトリックの教えの基づく人間教育を柱にしており、聖書の言葉『地の塩・世の光』を校訓に社会に出て他者の幸せのために働ける人となり、リーダーとして活躍する人材を目標としています。
2011年度から『ルカクプログラム』が実施され、より『真の学び』の追究し好奇心、探求心の向上を目指します。
2019年度からは『LE型入試』も実施され英検4級以上取得受験生には選択肢が広がります。
【2023年度実績(中高一貫性のみ・浪人含む)】(※卒業生76名)
→北大2・京大・阪大・東工大・一橋大各1・札幌医大2・北海道教育大3・弘前大4 など。
→慶応大1・上智大5・東京理科大8・MARCH19・北海学園大8・北海道医療大12 など。
《入試傾向》
【国語の出題傾向】
標準レベル。読解中心で題材自体は少々難易度は高い。選択形式、記述式はバランスよく出題されてます。2023年度、大問1は知識系。漢字の読み書き、二字熟語中央穴埋め問題、文章正誤問題が出題されてます。大問2は説明文。接続詞、内容把握選択肢、長文記述問題、補足文から構成完成が出題。大問3は物語文。登場人物の心情や様子、状況把握の出題。選択肢や書き抜き、長文記述対応など様々です。毎年、長文記述も頻出されてるので注意が必要。2023年度も第2問で85字以内、第3問で40字以内と35字以内の記述解答が各1題、出題されてます。
【ここ要注意!】
今年(2023年度入試)から配点と時間がそれぞれ120点と60分に変更になりました。それに伴い問題数が増加。特に選択肢の出題が昨年の10題から21題に増えました。昨年大問2の知識系は大問1へ。配点も10→20点に増えてます。また説明文が60点と昨年より10点増です。
【2024年度対策】
ここ数年、大きな出題構成に変更はない状況です。知識系、説明文と物語文。出題形式も選択問題、書き抜き、長文記述対策をしっかり対応していくことが大事になります。
【算数の出題傾向】
図形、文章問題が70%ほど占めてる状況。難易度は標準。2023年度は大問1、小問集合。四則演算、角度、面積、体積、速さ、数列の和、場合の数(確率)などが出題。大問2は会話形式の誘導問題対応。内容は約分できない分数に関する出題。大問3は長方形の中を円が動く問題。大問4はルールに従って計算する整数問題。大問5は列車の橋とトンネル通過に伴う速さの出題。こちらは出題文章の誘導に沿って解答していく内容でした。
【ここ要注意!】
今年(2023年度入試)から配点と時間がそれぞれ120点と60分に変更になりました。それに伴い問題数が増加してます。また2023年度は会話形式や誘導問題内容が出題されましたので文章内容把握も重要になります。解いた解答が次の問題に使われるなど注意が必要です。
【2024年度対策】
中学受験としてのスタンダードな問題で構成されてます。計算は教科書の応用レベル。図形は面積や角度、体積を求める問題、文章題としては速さや割合など、2024年度も中学受験の定番形式をしっかり演習しておきたいところです。
【理科の出題傾向】
4分野(物理・化学・生物・地学)はバランスよく出題されてます。中学受験特有の高難度の問題は出題はない状況です。2023年度は大問1は物理分野。てこの問題とつり合いに関する出題。大問2は化学分野。水溶液に関する出題。食塩と砂糖、またはミョウバンなどの見分け方、水溶液の濃度、鉄の性質や酸化銅の酸化還元反応など出題。大問3は生物分野。肺と心臓、二酸化炭素濃度と環境についてなど出題。大問4は地学分野。天気と天体、地層が出題されてます。
【ここ要注意!】
今年(2023年度入試)から配点と時間がそれぞれ80点と40分に変更になりました。それに伴い問題数が減少してます。2023年度は昨年大問8まであった問題数も2024年度は4分野(物理・化学・生物・地学)各大問1つ、合計大問4つに変更されてます。計算出題数は大きな変化はなかったものの、選択肢解答、用語解答出題数は昨年度より大幅に減少しました。
【2024年度対策】
配点と時間が変更になり大問、小問共に減少しましたが、難易度自体は大きな変動はないです。変更後の入試対策も過去問などを実際にアプローチして時間配分など対応してみましょう。
【社会の出題傾向】
毎年地理・歴史・公民で構成されてましたが、2023年度より時間・配点変更により科目内構成も変わりました。2023年度は大問1は地理。世界と日本の地形、工業、農業や雨温図などバランスよく出題。大問2は歴史。古代から近代現代の各時代から文化、政治、戦争など出題されてます。標準的な内容にて各時代の重要事項中心に構成されてます。公民分野については大問として別枠での出題はなくなり、大問それぞれに組み込まれる内容になりました。地方議会や憲法など出題されてます。また記述問題として宮崎県の促成栽培について理由記述が出題されました。
【ここ要注意!】
今年(2023年度入試)から配点と時間がそれぞれ80点と40分に変更になりました。それに伴い大問数が3→2に減少してます。今の時代背景からか国際分野に関する出題も散見されます。時事問題として教科書以外からの情報収集も必要です。
【2024年度対策】
難易度自体に大きな変化はありません。中学受験としては標準レベルです。小学校で学習した内容はしっかりと確実に身につけておくことが必要です。出題構成が変更されたので過去問などアプローチして把握することも重要になります。
【エデュオからの『札幌光星中学』メモ...】
《授業の特色》
①5年(高校2年)までに特定教科の中学・高校内容を修了する進度で授業が実施されてます
②『数学・英語』について習熟度別授業を展開していきます。
③『ルカクプログラム』とは、「ルカク国語・社会・理科・英語」があり、ディベート、JICA訪問、ヨーロッパ研修、モデルロケット体験学習など、教科の枠にとらわれず自らの問題提起、調査、解決していく力を養っていきます。
《入試メモ...》
札幌光星中学の受験では「追加合格」がありません。
2023年度入試は倍率1.42倍。入学者内訳として『4教科型』と『LE型』はおよそ半分ずつとなっております。傾向としてはLE型入試が増加傾向です。
合格安全圏基準(4教科)も260点で前年と変わりません。
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【札幌日大中学校】

平成15年に札幌日大中学(中高一貫)が開設されて以来、東大、京大、旧帝大など難関大に合格実績を出しております。またグローバル社会への適応環境として平成29年にSSH(スーパーサイエンスハイスクール・実践型)に指定されました。また2020年度より『科学技術人材育成重点枠』に指定され高大接続、広域連携、海外連携、地球規模の社会共創に取り組みます。
入試制度としては、平成29年度よりスーパーアクティブコース(SA)とアクティブコースを設置。
SAコースについてはよりハイレベルな教科指導で東大京大・医学部への進学を目指す内容となってます。
2019年度より特待生入試を実施。それに伴い入試日程も複数日程になり受験選択の幅が広がります。
さらに英検資格取得者には加点制度によりそれぞれ、英検3級以上20点、準2級以上30点が加算されます。また専願出願については総得点に20点が加算されます。
【2021年度実績(浪人含む)】※全コース合計
→東大1・京大1・北大8・札幌医大4・樽商大6・北海道教育大10 など。
→早稲田大3・慶応大1・東京理科大8・MARCH25・北海学園大37・北海道医療大32 など。
【入試傾向(平均点はA日程)】
『国語の出題傾向』
合格者平均点はSAコースが70.4%、Aコースが60.8%。難易度は標準からやや難。素材自体は特別に難しくないが記述量が多いのが特徴。記述式が多くA日程B日程ともに70〜100字の記述式解答が3問ずつほど出題されてます。日頃からの記述式解答の演習は必要です。また2021年度では昨年の適性型問題から「小説・評論・物語」へ変更され、それに伴い大問2問へ変更となってます。
『算数の出題傾向』
合格者平均点はSAコースが73.4%、Aコース47.2%。難易度は標準からやや難。中学受験としてはスタンダードな出題傾向。図形と文章題が80%以上を占めます。
単純な面積を求める問題や2021年度のように直方体・立方体の組み合わせ、立体裁断問題、群数列、速さや面積など幅広く出題されてます
『理科の出題傾向』
合格者平均点はSAコースが74.2%、Aコースが61.7%。傾向としては4分野(物理・化学・生物・地学)はバランスよく出題されてます。物理は電気、てこ、振り子が、化学は水溶液や気体が頻出されてます。生物は植物・動物が、地学は概ね天体、天気が頻出されるが大地のつくりからも要注意が必要。2021年度ではヒトの生命の誕生、水溶液の性質、気象現象、豆電球と電気などについて出題されています。
『社会の出題傾向』
合格者平均点はSAコースが84.8%。Aコースが74.8%。傾向としては地理歴史で75%を占めます。
地理は基本的に各都道府県に関する産業、人口、面積、地形などをもとにした出題され、歴史は近代史も要注意です。また公民分野について2021年度も「環境と自動車」に関する問題が出題。またオリンピック関連の問題など幅広い時事問題が出題されています。普段から国内・外の出来事に関心を持っておくことが必要になります。
『総合学力入試の出題傾向』
合格者平均は総合学力(国語・社会)がSAコース70.7%、Aコース57.2%、総合学力(算数・理科)がSAコース70.7%、Aコース61.5%。2021年度について総合(国語社会)では小学校生活の振り返りを200字以内で作成、プラスチックごみに関する資料の読み取りと要約、「目の見えない人」に対する身の回りのものや工夫の説明などの記述問題が出題。総合(算数理科)は内容的には中学受験で使うような問題も出題されているが解答への考え方に対する記述も要求されており、表現力が必要。概ね算数・理科の特色ある問題が出題されてます。
【エデュオから『札幌日大中学』メモ...】
《授業の特色》
①『習熟アクティブクラス制』→習熟クラス毎に指導内容が異なり、基本事項と演習事項のウェイトに変化を持たせています。
②『生活設計手帳』を使用して一週間ごとの学習目標、学習内容、学習評価を生徒が行うシステムを実践してます。
③国際化教育→オーストラリア研修旅行、ケンブリッジ大学語学研修などグローバル人材の育成に努めてます。
《部活動の特色》
札幌日大中学に部活動は週に2~3回くらいです。加入率は80%程。スポーツや文化を通して文武両道を実践しています。
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【札幌聖心女子中学校】

1963年度に7番目の日本の姉妹校として開校した札幌聖心女子中学。『魂を育てる・知性を磨く・実行力を養う』この3つの柱を実践してます。世界146校の姉妹校とのネットワークを活かして20種類以上の研修プログラムがありグローバル教育や探求型学習を実践しております。また生徒一人一人への対応として『グローバルイシューズプログラム』では教科横断型授業や持続可能な社会を目指すSDGsの授業、ICT活用技術習得を通し『思考力・判断力・表現力』を伸ばす取り組みを実践しております。2021年度より中学1年生と高校1年生には1人一台のノートパソコンを所持してもらい、創造性と批判的思考力を育むICT授業のなかでより深い学びに変わっていきます。またカトリック校として学校生活の中でキリスト教の価値観に触れながら自分にとって本当に大切なものは何かを見極め、将来の進路を主体的に選択していく生徒を育みます(※2023年度以降の募集停止)。
【2021年度実績(浪人含む)】
→聖心女子大11・上智大6・慶応大・中央大・東京女子大・関西学院大/各1 など。
【入試傾向】
『国語の出題傾向』
合格者平均得点率69.9%。2021年度は大問が二つ。21年度も30字以内での記述問題が出題されています。また漢字の読み書き、語句、慣用句の意味、使い方など設問自体は幅広く出題されています。聖心女子の特徴として出題の中に自分の考えやその理由を問う設問があります。2021年度は受験生自身が経験した『出会い』または『別れ』について考えたこと、感じたことを記述する問題が出題されてます。300字〜400字の記述になりますが過去問などで慣らしておくといいでしょう。
『算数の出題傾向』
合格者平均得点率70.3%。過去問を分析しますと内容は標準的。図形と文章題で約60%。内容的には計算問題は分数と小数の混合。比や式の中の□の穴埋めは頻出。文章問題は速さ、比、割合など中学受験の代表的な内容が多く出題され、図形は面積、体積が中心。また2021年度ではグラフの読み取りや第6問のようなトランプを題材にした推理問題が出題されてます。
『理科の出題傾向』
合格者平均得点率61.4%。過去問を分析しますと、4分野(物理・化学・生物・地学)はバランスよく出題されてます。どの分野も中学受験の代表的な問題が出題されてますのでまんべんなく対応が必要です。2021年度では振り子、植物、水溶液、三角州や扇状地などの問題が出題されてます。日頃からの基礎固めと受験用の演習をしっかり学習しましょう。過去には環境問題などの出題もあるので要注意。
『社会の出題傾向』
合格者平均得点率51.6%。過去問を分析しますと、地理分野よりも歴史分野の方が割合は大きい。地理は基本的な気候、国名、地名を押さえること。歴史は古代から現代まで幅広く出題されている。公民分野では国会、選挙が中心。また国際連合も注意。また時事問題では自分の考え、アイデアを問う問題が出題。単純な知識問題もあるが、2021年度も問題文作成問題が出題。また日本の労働力人口減少に伴う労動力不足の解決に関する自分の考えを記述する問題が出題。文章作成力も要求されます。また普段から新聞やニュースに耳を傾けておくと時事問題への取り組みがしやすいでしょう。
『英語の出題傾向』
3教科入試にて選択可能。大問は5題。聞き取り、適語選択、適文選択、長文読解で構成されてます。内容は中学1、2の内容が主体になっているが、一部、中学3年の内容もあり難易度はやや高め。長文読解では内容把握が求められます。
【エデュオからの『札幌聖心女子中学』メモ...】
《進路メモ...》
『指定校推薦枠が充実』
姉妹校の「聖心女子大学」には特別推薦枠があり3~4割が進学してます。
生徒全体の70%が推薦制度を活用して進路が決定されてます。
『聖心女子大学 就職状況』
聖心女子大学は『有名企業400社実就職率ランキング』において45位(542大学中)。女子大の中では6位にランクされております。
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【藤女子中学校】

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【2024年度・入試変更点】
2024年度入試より変更あり(配点・時間)
①国語・算数の試験時間と配点:
50分→60分
100点→120点
②社会・理科の試験時間と配点:
30分→40分
50点→80点
③受験生自筆の志望理由書の廃止
【概要】
藤女子中学は1925年に開校した伝統校。全道で唯一の高校受験のない完全中高一貫の女子校です(※2025年度より高校募集開始)。2003年には新校舎も完成。2025年には創立100周年を迎えます。また2024年4月より『天使大学』が法人統合され藤女子大の姉妹大学となります。教育目標として『中高一貫教育』『女子教育』『国際教育』を掲げ、変化の激しいこの世の中、自分らしくしなやかに生き、学んだことを他者のために生かすことが出来る女性の育成をしています。
藤女子中学の特徴として、
①65分授業の実施。
②レベル別授業『A・M・S』の実施。
③「Chromebook」を用いたハイブリット型授業。
④カトリックの学び、マナー講座、自学自習管理「フジロク」の導入など独自カリキュラム対応。
【2023年度実績(浪人含む)】
→京都大1・北海道大3・札幌医大1・小樽商大3・北海道教育大7など。
→早稲田・慶応・上智大各1・東京理科大5・MARCH11・藤女子大68・北海学園大18・天使大8・北海道医療大33など。
《入試傾向》
【国語の出題傾向】
合格者平均点は60.3点。難易度は標準からやや難。問題構成は「漢字・語句」「長文読解(随筆・説明文)」「作文」。「作文」は大問2に関わる自由記述が出題されており、2023年度は出題文章『見知らぬ人との会話を交わした』自分自身の体験を踏まえ、その時の心情、体験が自身にもたらした内容を200字〜300字以内で記述説明する出題でした。大問1では漢字の読み書き、慣用句、表現技法、文法・用法も出題されてますのでしっかりとした演習も必要です。
【ここ要注意!】
正答率の低かった問題として文学的文章特有の語彙、そして設問理解の徹底。正答は必ずしも傍線部の近くにあるとは限らず、本文全体から探すことも必要です。また作文においては話し言葉の混同、助詞などの文法の誤りにも気をつけたいところです。
【2024年度対策】
2024年度入試より配点と試験時間変更があり、大問1の知識分野には新たに「正しい文の書き方」として文章の書きかえ、誤文訂正などが加わります。それに伴い大問3の作文は構成・内容に関する評価の比重が大きくなります。また字数上限もなくす方向です。例年以上に時間配分への意識が必要です。
【算数の出題傾向】
合格者平均点64.1点。難易度は標準。他の私立中学同様、図形と文章題が70%占めます。計算問題は教科書レベルから標準、図形は面積、体積、角度の出題ですが工夫された解答への演習が必要。文章題は速さ、割合、比の計算が出題されるが中学受験定番の出題が多く代表的な傾向を演習したいところ。2023年度は大問1と2が四則演算、計算の工夫、角度、最小公倍数など受験基礎問題中心。大問3と4は比を用いた文章題、直方体の体積と水の高さ、大問5と6は速さとルールを用いた出題でした。
【ここ要注意!】
正答率の低かった問題として小数・分数混合問題、比と速さに関する出題全般。総じて「割合・比・速さ」で差が出ている状況です。日頃の計算力の充実、文章題への考え方と理解への努力が必要です。
【2024年度対策】
2024年度入試より配点と試験時間変更があり、大問4〜6にて図形、割合、速さ、規則性、思考力に関する内容から3題出題。またここの出題では少々難易度の高い出題もあり、それに伴い配点も20点増。藤女子は『難問』の出題はないので中学受験として基礎から標準問題の徹底が攻略のカギになります。
【理科の出題傾向】
合格者平均点は27.5点(55.0%)。難易度は標準。4分野(物理・化学・生物・地学)がほぼ同じバランスで出題されてます。中学受験として難易度の高い内容は要求されておらず、基礎力を身につけることを最優先に演習したいところです。水溶液、状態変化、植物、昆虫など代表的な出題が多い。2023年度は大問4つ。物理分野「電流回路」化学分野「水溶液の特徴」地学分野「オゾン層」生物分野「花のつくり」が出題されてます。
【ここ要注意!】
正答率の低かった問題として大問2のような重ねた小問解答から終盤の難易度の高い問題へのアプローチに差が出ました。また2023年度は設問での「複数解答」要求が数問出ており、より確実な知識の充実が必要になります。
【2024年度対策】
2024年度入試より配点と試験時間変更があり、問題数と文章量が増加します。難易度及び4分野(物理・化学・生物・地学)は例年通り同じバランスで出題されます。次年度も重要語句の暗記、表・データの読み取り、そこからの考える力の充実。色んな自然現象への興味関心を持つことや、やや難易度が高い問題への粘り強い対応も必要です。
【社会の出題傾向】
合格者平均は28.8点(57.6)%。難易度は標準。地理歴史で75%を占めてます。地理については北海道に関する内容が出題されることが多いので要注意。公民分野は憲法、三権が中心も近年は出題頻度は少ない。時事問題については広い範囲からの出題傾向があり、日頃から新聞、ニュースなどで社会情勢の確認が必要です。2023年度では大問1歴史、大問2地理、大問3公民という構成。歴史分野は原始から現代まで満遍なく出題。知識自体は標準的。地理分野は平野・山脈や断面図、雨温図の読み取りが出題。公民分野は三権分立と憲法、そして最終問題は選挙候補者の支持理由を60〜80字の記述問題が出題。ちなみに昨年は同様の出題で支持しなかった理由が出題されてました。
【ここ要注意!】
正答率の低かった問題として地理・歴史については問うてる内容に対して知識と設問処理に差が出た状況です。公民分野については日頃の時事に関心も持ち知識として充実しているかがカギでした。
【2024年度対策】
2024年度入試より配点と試験時間変更がありますが、出題数や難易度に大きな変更はないです。過去問を受験基礎〜標準問題をしっかり固めて、過去問対策していくことが大事になってきます。
【エデュオからの『藤女子中学』メモ...】
《授業の特色》
2017年4月から65分授業(一日5時間授業)実施してます。
英語教育ではネイティブ教員によるLC(Language and Culture)が中学1年から展開されております。
土曜日には希望者を対象に講座を実施。通常の授業内容をより深く理解していきます。
2019年度より中学3年進学時に英語・数学にて『A(Advanced)・M(Motivation)・S(Standard)』のそれぞれのコースにおいて自主選択が可能になります(一部、校内基準あり)。よって自分に見合った内容で授業を受けることが出来ます。
《入試メモ...》
2023年度の合格者平均点は180.8点(60.3%)。昨年より平均点が上がってますが、60%の得点率を目指した対策が必要です。
系列大学である『藤女子大学』へは『姉妹校推薦枠』があり、2023年度も68名が合格してます。
また大学入試は全体の約6割が学校推薦・総合型(旧AO)入試です。指定校推薦枠も300名前後あり充実してるのも特徴です。
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